2011年4月22日金曜日

小倉公園に樹上伐採現る!

       
2月、美濃市小倉公園内の木の伐採が行われました。
杣の杜学舎が長年関わってきた公園整備の集大成です。
現場には滝が2つあり、風光明媚な場所です。
が、長年の放置により木がうっそうと茂り、滝も見えなくなっていました。
今回行ったのは枯れはじめた木や伸びきった枝を切る作業でした。
大きな石碑や池があり、15㍍以上もあり枝も広がる木を倒すスペースはありません。

そこで「樹上伐採」請負人、「恵風舎」澤田氏とkikkoring稲垣氏の登場です。
恵風舎HP↓
http://keifusha.web.fc2.com/index.html



幹の先の方でチェーンソーの切り子が飛びます。
特殊ロープを伝って伐採された幹の一部が地上にゆっくりと降りてきます。
上では小さく見えていた幹も地上に降ろされると
持ち上げるのは一苦労の大きなものです。
樹上伐採は特殊技術ではありますが、地上での伐採技術が確かでないとできません。
また樹上の技術はもちろんですが、地上でロープを操作する人の技術も確かでないと危険です。
総合的な技術とチームワーク
2つが揃った仕事は安心感があり見ていて爽快でした。

伐採されたカシなどの樹木は薪として利用され新たな命を与えられます。
景観を美しくということと木の生命を最大限に活かすこと

伐採技術者の腕にかかっています。

伐採状況写真は↓
https://picasaweb.google.com/115977032222184661790/rzzWqC#

2011年4月15日金曜日

「地元学からの出発」
結城登美雄さんの名著。
地域の再生とは「家族の場」の再生であるという視点や、
地域再生の手法として、当たり前にあることを探す。という視点がつらぬかれており
文章も読みやすく著者の活動例が詳しくかかれており、
あたたかくてわかりやすい。
「よい地域」であるための7つの条件
1、よい仕事の場をつくること
2、よい居住環境をつくること
3、よい文化をつくり共有すること
4、よい学びの場をつくること
5、よい仲間がいること
6、よい自然と風土を大切にすること
7、よい行政があること

伝統の布を織って町に売りに来ているメキシコの先住民が、
取材者の「仕事はおもしろい?」という問いに答えて言う。
「おもしろいわ。仕事ってそういうものでしょう。」
その言葉にはっとする。

「仕事は生きていくために絶対しなければならない労働。」
「稼ぐためには嫌なこともしなければいけない。」
という資本主義のルールともいえるものを私も完全に否定はできない。
「お金はちょっとでいいよ」とは私ははっきりとは言えない。
子供1人大学を出すのに1千万近くかかる時代だ。

でも、この先住民のように、「仕事はおもしろいものでしょう」といえる感覚を忘れてしまうと、
人の痛みに鈍感になって、本来必要な仕事から遠ざかってしまうような気がする。
仕事の喜び、生活の喜び、人生の喜びを再確認する。
それが地域の再生なんだろうと思う。