その答えは・・・。
道なき道を行く人がいるからできるのです。
それが我が代表鈴木章なのでした。
というお話。
写真は今年開設している作業道の川を渡る道をつくっているところ。
川を渡るには、橋を架けるという方法が一番にかんがえつきますが、
橋は大水がでると、流れてしまいますよね。
流れるとまたつけるのは大変だし、別に渡るときにぬれてもいーやー
ということで、山の川を渡る道は
「洗い越し」という方法をよく使います。
「洗い越し」は川の水量が増えたときに、水が道を洗いながら越していくので「洗い越し」です。
人が川を歩いて渡るには、石の上を飛んでいくか、長靴でできるだけ浅い川の中をじぐざくに歩いていくか。ですが、
一応林業やる道なので、2mくらいの機械は通りたい。
機械って人間みたいに器用じゃないのです。
武骨なんですな。
なので、2.5m幅くらいの平地はつくってあげないと。
ということで、並べているところです。手で・・・、、、
というのはウソで
一応おおまかにバックフォーで石をもってきて、転圧します。
そのあとに、「手で」石をきれいに並べていきます。
けっこうこういう作業重要らしいです。
機械はキャタピラをはいているので、ちょっとすべったりすると、キャタピラが脱げちゃいます。
キャタピラが脱げると、きゃー(悲鳴)、、、キャタピラをまた履かせるのに数時間かかります。
なんせ武骨なので・・・。
ですから、きれいに石を並べていくのです。
万里の長城や、姫路城もたぶんこのようにつくられたはずです。
私もそれを思いながら、息子と一緒に1時間ほど石を並べました。
結構おもしろい作業です。
昔川でダムをつくって遊んだあの感じです。
2012年8月19日日曜日
2012年4月14日土曜日
研修会、その後
更新が滞りました・・・・・。
どうも担当が、子育てや報告書作成、そして、趣味に忙しいらしい・・・・
よって、私が代行して“研修会その後”をご報告します。
さてさて、
コンナコトする、アンナコトすると予告で終わった前回のレポート。
コンナコトする、アンナコトすると予告で終わった前回のレポート。
はいはい、動いてますよしっかり(かな?)と、
ちなみに私は、事務局となったひらいです。
“よそ者”です。
研修会が終わったあと、即事務局が立ち上がり、
さぁ~~てどんな風にする?と相談。
とにかく、動きそうなのは、薪とほだ木と炭やきかな?
ということで、まずはその3つを始める事に。
さぁ~~てどんな風にする?と相談。
とにかく、動きそうなのは、薪とほだ木と炭やきかな?
ということで、まずはその3つを始める事に。
あと、地域の山での事だから、
”こんな事はじめます。一緒にやりませんか?”
と回覧板でまわしました。
やはり、地元の情報伝達は”回覧板”だそうです。
《その時のチラシがコレ ↓》
”こんな事はじめます。一緒にやりませんか?”
と回覧板でまわしました。
やはり、地元の情報伝達は”回覧板”だそうです。
《その時のチラシがコレ ↓》
作成は、事務局:兼松さんの手によるもの
彼女も”よそ者”です。
片知では、地元民・よそ者が上手く協力しあう体制で進んでいます。
このチラシ回覧によって新たに13名の参加希望がありました。
地域民16名
よそもの10名
総勢26名
でスタートです。
会の名前も仮名の状態ですが、まず出来る事からやって行こう。
無理せず型にこだわらず、
実態に即した活動になるといいと個人的には思ってます。
実態に即した活動になるといいと個人的には思ってます。
で、まず第1回目の活動はしいたけの菌を打つほだ木の搬出。
予定の日にちは、3月24日。
しかし、残念ながら雨で中止。
翌日の25日に持越しとなりました。
翌日の25日に持越しとなりました。
それが、またナント朝から雪です。
でも、きっとみんな集まるだけは集まるだろうから、
話し合いだけはしようよという事で、
話し合いだけはしようよという事で、
中止の案内なく自然に集まる人を待ちます。
集まった人で今後の活動やするべき事を話し合います。
こんな事も何年かするといい思い出話になるのでしょうか。
人が繋がるとき、
なにかのエピソードを共有することってポイントな気がします。
なにかのエピソードを共有することってポイントな気がします。
そんなこんなで、延期延期のほだ木出しも、
先日4月7日に無事実施できました。
皆さん待ちに待った活動の日。
集まる面々の表情は皆ほころんでます。
「昨日まさみちさんと上まで見にいったで、
上はまだ昨日の雪が残っとるかもしれん」
上はまだ昨日の雪が残っとるかもしれん」
・・・・気になって昨日雪の中見に行った人がいるようです。
午前中だけで約200本のほだ木を山から出すことができました。
2012年2月1日水曜日
第5回研修会終了しました。ありがとうございました。
第5回研修会、参加者45名(うち片知住民23人)で無事終了しました。
今回は1年間研修会をしてきた片知区所有の森林を今後どのように利用していくのかという話を、片知住民と外から来た人が一緒に話をする重要な機会でした。
「天空の城ラピュタ」や「アミ・小さな宇宙人」が心の書という佐藤さん。その中からの言葉の紹介や自身の体験を紹介され、大型機械化か小型機械による林業か、都市か農山村かなどを
たたみかけて対比しながら、ともすれば非人間的に陥りがちな林業や社会を批判し、片知の森の「水源の森プロジェクト」の先駆性を評価されました。
佐藤さんが抱いた(抱いている)都市化や非人間的な仕事や社会のありようへの違和感は、きっと多かれ少なかれ、多くの人が抱いているものでしょう。
参加者も自分の体験に置き換えてうなずきながら聞いていました。
じゃあ、片知のふくべの森で何ができるのか。
そのあと7人が発表しました。
①「山仕事をしながら板山で子育てをすること」寺田菜穂子
②「楽しい暮らし研究所@サクラネタカコ」中村隆子
③「板山「炭(焼き)」復権への道すじ」藤井伊男
④「「新田」でわさびをつくろう」佐藤潔
⑤「「よそ者」呼んで山造り塾」平井和子
⑥「ふくべ祭りでひと儲け@林業女子会」吉川亜希
⑦「地域の森をみんなの森へ」兼松史恵
それぞれが練られたテーマであり、春からすぐにでも始められる、もう始めることが決まっている、今年やってみて面白かったなどというものでした。
①は薪や枝を売るプランについて②は思わぬところに収穫できる山の産物がある(ふじ蔓、なめこなど)というもの。③はまだ使える炭窯の修復プランについて④は「新田」でのわさび栽培について
⑤は今年の研修会の内容を都市住民向けに片知の森でできないかというもの⑥は今年結成された林業女子会@岐阜(http://www.musublog.jp/blog/ringyoujosikaigifu/)が商品開発をしてふくべ祭りで出店するなら…くろもじ楊枝や丸太椅子、ティピのデザインショーなどのプランについて
⑦は片知はエコツアーを行う絶好の場所、案として薪ストーブと間伐を体験するツアーなどが発表されました。
・「新田」の森でマスなどを放して子供たちを呼んでつかみ取り大会をしたい。集落内ではもうやっている。
・グリーンウッドワークにはまっている。毎週でもそういう講座があれば行きたい。原木を提供してくれればよい。いつ行ってもできるというところがあれば。
・「わさび」は自分もやりたいけど、人の目がないと動物に全部やられてしまう。
・こごみやコシアブラ、タラの芽などは自分も楽しみで植えている。
・シロヤシオなんかがある。
・昔はメジロ、ヤマガラ、ウグイスなどの小鳥を捕まえて遊んだ。
・カモシカ、シカもいる。
・食べるもの―クリ、キノコ、木の実。
・五目ごはん、茶飯懐かしい。外から来たからわかる独特の料理。
・今年片知集落の生家を買い戻して整備している。除草にヤギを使うだとか子供みたいなことをいうようだけど、皆で力を出し合えば集落の草刈りや維持もできるのではないか。
・無人直売所でいい。売るものは結構ある。
・しいたけほだ木が2万5千円ほど今年売れた。
・「森のようちえん」をつくりたい。
・枝がクラフト材料として売れる。作業が高齢者の集まるきっかけにできれば・・・。
・片知の子も通う下牧保育園は数年前より人数が増えてきている。木育を特徴にしたらよいなと考えている。
・事務所がいる。
・おこずかいか実業かはどっちなんだ?
と大きな輪でしたが、お隣どうしでも話す、みなの前でも話す、ほぼ全員が口を出しました。
お昼は地元のおねえさんたちのお得意の五目ごはんと、スタッフ手作りのしし汁と
中村隆子さんが発表で話題に出たなめこ料理として中華スープを提供しました。
なめこはヒノキの間伐材で栽培したもので、秋に収穫して冷凍してあったものです。
五目ごはんは細かく切られた五目以上の具を先に煮てあり、それを炊いたご飯に混ぜるというもの。
昔は法事やお祝いの席でよく食べられたそうです。
「たくさん炊いた方がおいしい」そうです。
実はこの研修会の目的は人の和をつくるということだったのではないでしょうか。
この地域や森が好きということで集まって暖かくおいしいものを食べ、垣根なくがやがやわいわいと話している参加者の姿を見てそう感じました。
参加者の中には自分で何かをやりたいとかは思いつかない。ついていけていない、皆についてはいきたいが…という地元の発言もあり、話し合いの中で参加者の中に温度差があることも明らかになりました。
しかし、人が一緒に何かをするときに温度差や意見の違いがあるのは当然です。
意見の違いを問題にするのではなく、それぞれの意見を吸収しつつ、
この地域や森が好きだ。だから、なんとかしたい、関わっていきたいという原点にいつもたち戻ることが大事だと感じました。
それにはおいしい食べ物がいい役割をはたしてくれるのです。
おやつにはおねえさんたちお得意のおぜんざいをいただきながら、
片知の森を利用するためのグループをつくることを話し合いました。
グループでほだ木の菌打ちや薪づくり、炭焼きなどを行うことを決定しました。
事務局をつくり、春から活動していく予定です。
グループ会員まだまだ募集です。
活動がつながっていけば、今回出てきた案もグループ活動の中で実現可能性が広がります。
楽しみです。
ひとまず研修会は終了ですが、今後の片知の森の動きに注目してください。
ブログもできるだけ更新します。
今回の研修会写真はこちらです。↓
https://picasaweb.google.com/115977032222184661790/24129?authkey=Gv1sRgCNSfhbW9i57Vdg#
今回は1年間研修会をしてきた片知区所有の森林を今後どのように利用していくのかという話を、片知住民と外から来た人が一緒に話をする重要な機会でした。
まずは、毎回講師で来ていただいていた「島崎山造り塾」の佐藤大輔さん(ブログ:のほほん星人http://daiz.enat.jp/blog/index.php)の講演。
佐藤大輔さんの講演 |
たたみかけて対比しながら、ともすれば非人間的に陥りがちな林業や社会を批判し、片知の森の「水源の森プロジェクト」の先駆性を評価されました。
佐藤さんが抱いた(抱いている)都市化や非人間的な仕事や社会のありようへの違和感は、きっと多かれ少なかれ、多くの人が抱いているものでしょう。
参加者も自分の体験に置き換えてうなずきながら聞いていました。
じゃあ、片知のふくべの森で何ができるのか。
そのあと7人が発表しました。
①「山仕事をしながら板山で子育てをすること」寺田菜穂子
②「楽しい暮らし研究所@サクラネタカコ」中村隆子
③「板山「炭(焼き)」復権への道すじ」藤井伊男
④「「新田」でわさびをつくろう」佐藤潔
⑤「「よそ者」呼んで山造り塾」平井和子
⑥「ふくべ祭りでひと儲け@林業女子会」吉川亜希
⑦「地域の森をみんなの森へ」兼松史恵
それぞれが練られたテーマであり、春からすぐにでも始められる、もう始めることが決まっている、今年やってみて面白かったなどというものでした。
①は薪や枝を売るプランについて②は思わぬところに収穫できる山の産物がある(ふじ蔓、なめこなど)というもの。③はまだ使える炭窯の修復プランについて④は「新田」でのわさび栽培について
⑤は今年の研修会の内容を都市住民向けに片知の森でできないかというもの⑥は今年結成された林業女子会@岐阜(http://www.musublog.jp/blog/ringyoujosikaigifu/)が商品開発をしてふくべ祭りで出店するなら…くろもじ楊枝や丸太椅子、ティピのデザインショーなどのプランについて
⑦は片知はエコツアーを行う絶好の場所、案として薪ストーブと間伐を体験するツアーなどが発表されました。
炭窯の復活 |
発表後は参加者で車座になり、がやがや会議に移り、さらに森の利用についての案を出し合いました。
すると、いくらでも出てきます。
がやがや会議 |
・地元住民だが瓢ヶ岳などの山登りによく行く。展望できるところや登山道整備など行った方がよい。
・サルナシ酒やクロモジ酒美味しい。(杣の杜学舎副理事の山中亘さんがつくって趣味で作っているものを会場に展示していました)・「新田」の森でマスなどを放して子供たちを呼んでつかみ取り大会をしたい。集落内ではもうやっている。
・グリーンウッドワークにはまっている。毎週でもそういう講座があれば行きたい。原木を提供してくれればよい。いつ行ってもできるというところがあれば。
・「わさび」は自分もやりたいけど、人の目がないと動物に全部やられてしまう。
・こごみやコシアブラ、タラの芽などは自分も楽しみで植えている。
・シロヤシオなんかがある。
・昔はメジロ、ヤマガラ、ウグイスなどの小鳥を捕まえて遊んだ。
・カモシカ、シカもいる。
・食べるもの―クリ、キノコ、木の実。
・五目ごはん、茶飯懐かしい。外から来たからわかる独特の料理。
・今年片知集落の生家を買い戻して整備している。除草にヤギを使うだとか子供みたいなことをいうようだけど、皆で力を出し合えば集落の草刈りや維持もできるのではないか。
・無人直売所でいい。売るものは結構ある。
・しいたけほだ木が2万5千円ほど今年売れた。
・「森のようちえん」をつくりたい。
・枝がクラフト材料として売れる。作業が高齢者の集まるきっかけにできれば・・・。
・片知の子も通う下牧保育園は数年前より人数が増えてきている。木育を特徴にしたらよいなと考えている。
・事務所がいる。
・おこずかいか実業かはどっちなんだ?
と大きな輪でしたが、お隣どうしでも話す、みなの前でも話す、ほぼ全員が口を出しました。
お姉さんたちの五目ごはん |
お昼は地元のおねえさんたちのお得意の五目ごはんと、スタッフ手作りのしし汁と
中村隆子さんが発表で話題に出たなめこ料理として中華スープを提供しました。
なめこはヒノキの間伐材で栽培したもので、秋に収穫して冷凍してあったものです。
五目ごはんは細かく切られた五目以上の具を先に煮てあり、それを炊いたご飯に混ぜるというもの。
昔は法事やお祝いの席でよく食べられたそうです。
「たくさん炊いた方がおいしい」そうです。
実はこの研修会の目的は人の和をつくるということだったのではないでしょうか。
この地域や森が好きということで集まって暖かくおいしいものを食べ、垣根なくがやがやわいわいと話している参加者の姿を見てそう感じました。
参加者の中には自分で何かをやりたいとかは思いつかない。ついていけていない、皆についてはいきたいが…という地元の発言もあり、話し合いの中で参加者の中に温度差があることも明らかになりました。
しかし、人が一緒に何かをするときに温度差や意見の違いがあるのは当然です。
意見の違いを問題にするのではなく、それぞれの意見を吸収しつつ、
この地域や森が好きだ。だから、なんとかしたい、関わっていきたいという原点にいつもたち戻ることが大事だと感じました。
それにはおいしい食べ物がいい役割をはたしてくれるのです。
おやつにはおねえさんたちお得意のおぜんざいをいただきながら、
片知の森を利用するためのグループをつくることを話し合いました。
グループでほだ木の菌打ちや薪づくり、炭焼きなどを行うことを決定しました。
事務局をつくり、春から活動していく予定です。
グループ会員まだまだ募集です。
活動がつながっていけば、今回出てきた案もグループ活動の中で実現可能性が広がります。
楽しみです。
ひとまず研修会は終了ですが、今後の片知の森の動きに注目してください。
ブログもできるだけ更新します。
今回の研修会写真はこちらです。↓
https://picasaweb.google.com/115977032222184661790/24129?authkey=Gv1sRgCNSfhbW9i57Vdg#
2012年1月24日火曜日
「島崎山造り塾」↓
http://www.somanomori.or.jp/simazakiyamajuku.html
全国各地へ
誰もができる山造りを
島崎洋路先生の思想を
山野をのりこえつつ
チェーンソーをかついで
伝道する
島崎山造り塾
HPができました。
じょじょに更新される予定です。
塾開催依頼はそちらまで。
http://www.somanomori.or.jp/simazakiyamajuku.html
全国各地へ
誰もができる山造りを
島崎洋路先生の思想を
山野をのりこえつつ
チェーンソーをかついで
伝道する
島崎山造り塾
HPができました。
じょじょに更新される予定です。
塾開催依頼はそちらまで。
2012年1月11日水曜日
第5回研修会を1月29日行います。
新年あけましておめでとうございます。
といっても1月ももう10日が過ぎ、2012年も足早に動き出しています。
さて、1月29日にふくべの森の研修会が最終回を迎えます。
昨年5月22日の勉強会にはじまり、ほぼ1月ごとに第4回まで、山に入って伐採から搬出・薪づくりまで行ってきましたが、その現場はもう真っ白です。
1月29日はおなじみの板山集会場にて行います。
温かいシシ鍋と地元のお姐さんたちの五目御飯が出ます。
お昼からの話し合いにはおぜんざいも出る予定。
おなかを温めて、春からの山づくりについてできることをみんなで考えましょう。
内容はこちらです。
といっても1月ももう10日が過ぎ、2012年も足早に動き出しています。
さて、1月29日にふくべの森の研修会が最終回を迎えます。
昨年5月22日の勉強会にはじまり、ほぼ1月ごとに第4回まで、山に入って伐採から搬出・薪づくりまで行ってきましたが、その現場はもう真っ白です。
研修会参加者が伐った切り株 |
今年あけた作業道にもしっかり積雪 |
温かいシシ鍋と地元のお姐さんたちの五目御飯が出ます。
お昼からの話し合いにはおぜんざいも出る予定。
おなかを温めて、春からの山づくりについてできることをみんなで考えましょう。
内容はこちらです。
これまでの研修会は山での作業ということもあり、健脚ぞろいでしたが、今度は知恵の絞りあいです。関心はあるけど、山には入れなったという方のご参加をぜひお待ちしています。
2011年12月7日水曜日
第4回研修会無事終了しました。次回(最終回)は1月29日です。
第4回研修会、参加者25人(地元住民6割)の参加で無事終了しました。
今回は山から木を出して利用する具体例ということで、午前中に林内作業車(やまびこ)での搬出、午後に土場での薪割りを行いました。
山では初雪がとっくに降りましたが、当日は好天に恵まれ、寒い寒いといいながらも、焚火の前での作業に皆汗を流しました。
午前中は、林内作業車を扱う班とロープウィンチを扱う班の2班に分かれ交代で作業しました。
林内作業車を扱う班は、まず、チルホールとワイヤーや滑車を使ってスギの大木を倒すところからです。
滑車やチルホールのセッティングも参加者が積極的に動いて行っていました。
いかに安全に伐採をするかという基本形で、講師が受け口を開け、参加者が追い口を伐りました。
前回伐ったヒノキよりも太く、正確に追い口を開けるのは至難の業でした。
樹高も高いため、倒れると迫力があり、上手く倒れると参加者からはため息が上がりました。
その後、玉切り・枝払いも参加者が行い、交代で一連の流れを経験しました。
チェーンソーの扱いにもずいぶん慣れ、お互いの批評をする場面も見られました。
4mに玉切りした材は末口で24cmほどもあり大きいものでした。
それを林内作業車のウィンチをリモコンで操作しながら作業道まで運び上げました。
参加者は初めて見る作業な上、簡単に材が積まれてしまったので拍子抜けしたようでした。
また、機械の面白さから、次々とやってみたいと交代の順を待っていました。
ロープウィンチを扱う班は1班がロープのセッティングを行い、もう1班はロープの回収作業を行いました。
参加者はロープに釣られて4mの材が軽々と出てくるのを面白そうに見ていました。
ロープの扱いもワイヤーよりも簡単なため、参加者が苦もなく行っていました。
荷物運びや片付けなども参加者もスタッフも垣根なく積極的に行い、前回までの3回を経て、参加者同士の距離もずいぶん近づき、信頼感が増したように感じました。
お昼休みは土場の焚火のまわりでそれぞれ食べましたが、チェーンソー製材の準備が出来てくると、参加者は休みもそこそこに製材機の前に集合してしまい、予定よりも早く午後からの作業が始まりました。
午後は、薪割り機と斧(ヨキ)での薪割り、チェーンソーでの製材、丸太椅子づくりの予定で、それぞれが好きなところで作業する形式をとりました。
見ているだけでもOKという形式でしたが、誰もがそれぞれの場所で率先して作業を行い、写真の通りの薪の山、丸太ベンチができあがりました。
薪は地域の神社の祭りで使うということで、神社に持って帰り、あまりは地元のストーブユーザーに提供されました。
ベンチは現地の森林散策の休憩場ということで、土場に設置されています。
今回は前回にも増して参加者の顔が活き活きしており、山に転がしたままにせずに利用できる形にする楽しさや充実感が高揚した雰囲気にも表れていました。
次回は現場が雪にとざされるため、集会場で話合いを行います。
話し合いのネタは、山を有効に利用・活用していく方法です。
杣の杜からも話題を提供しますが、参加者からもアイデアをまとめて発表してもらいます。
しいたけのほだ木の販売や、集落の支障木を伐採したい、作業班を作って間伐をしたいなど様々な知恵を出し合って、アイデアと方向性を共有し、
春からは研修会ではなく、自分たちで自由に動きだせるようにします。
地元はもちろんですが、研修会に参加した地域住民とも協力して動きだせるように、意見を出し合います。
次回は1月29日(日)、大勢参加してもらえればありがたいです。
今回は山から木を出して利用する具体例ということで、午前中に林内作業車(やまびこ)での搬出、午後に土場での薪割りを行いました。
山では初雪がとっくに降りましたが、当日は好天に恵まれ、寒い寒いといいながらも、焚火の前での作業に皆汗を流しました。
午前中は、林内作業車を扱う班とロープウィンチを扱う班の2班に分かれ交代で作業しました。
林内作業車「やまびこ」くんでの搬出 |
稲垣式ロープウィンチの架線講習 |
林内作業車を扱う班は、まず、チルホールとワイヤーや滑車を使ってスギの大木を倒すところからです。
滑車やチルホールのセッティングも参加者が積極的に動いて行っていました。
いかに安全に伐採をするかという基本形で、講師が受け口を開け、参加者が追い口を伐りました。
前回伐ったヒノキよりも太く、正確に追い口を開けるのは至難の業でした。
樹高も高いため、倒れると迫力があり、上手く倒れると参加者からはため息が上がりました。
その後、玉切り・枝払いも参加者が行い、交代で一連の流れを経験しました。
チェーンソーの扱いにもずいぶん慣れ、お互いの批評をする場面も見られました。
4mに玉切りした材は末口で24cmほどもあり大きいものでした。
それを林内作業車のウィンチをリモコンで操作しながら作業道まで運び上げました。
参加者は初めて見る作業な上、簡単に材が積まれてしまったので拍子抜けしたようでした。
また、機械の面白さから、次々とやってみたいと交代の順を待っていました。
ロープウィンチを扱う班は1班がロープのセッティングを行い、もう1班はロープの回収作業を行いました。
参加者はロープに釣られて4mの材が軽々と出てくるのを面白そうに見ていました。
ロープの扱いもワイヤーよりも簡単なため、参加者が苦もなく行っていました。
荷物運びや片付けなども参加者もスタッフも垣根なく積極的に行い、前回までの3回を経て、参加者同士の距離もずいぶん近づき、信頼感が増したように感じました。
お昼休みは土場の焚火のまわりでそれぞれ食べましたが、チェーンソー製材の準備が出来てくると、参加者は休みもそこそこに製材機の前に集合してしまい、予定よりも早く午後からの作業が始まりました。
午後は、薪割り機と斧(ヨキ)での薪割り、チェーンソーでの製材、丸太椅子づくりの予定で、それぞれが好きなところで作業する形式をとりました。
見ているだけでもOKという形式でしたが、誰もがそれぞれの場所で率先して作業を行い、写真の通りの薪の山、丸太ベンチができあがりました。
薪は地域の神社の祭りで使うということで、神社に持って帰り、あまりは地元のストーブユーザーに提供されました。
ベンチは現地の森林散策の休憩場ということで、土場に設置されています。
今回は前回にも増して参加者の顔が活き活きしており、山に転がしたままにせずに利用できる形にする楽しさや充実感が高揚した雰囲気にも表れていました。
次回は現場が雪にとざされるため、集会場で話合いを行います。
話し合いのネタは、山を有効に利用・活用していく方法です。
杣の杜からも話題を提供しますが、参加者からもアイデアをまとめて発表してもらいます。
しいたけのほだ木の販売や、集落の支障木を伐採したい、作業班を作って間伐をしたいなど様々な知恵を出し合って、アイデアと方向性を共有し、
春からは研修会ではなく、自分たちで自由に動きだせるようにします。
地元はもちろんですが、研修会に参加した地域住民とも協力して動きだせるように、意見を出し合います。
次回は1月29日(日)、大勢参加してもらえればありがたいです。
2011年9月28日水曜日
二度目のチェーンソーでほんとうに木が倒せた!
研修会の女性参加者Kさんに、研修会の感想を書いてもらいました。
**************************
美濃市内でエコツーリズムに関わる仕事をしている関係もあって、地域の財産のひとつである人工林には興味を持っていました。
とはいえ、これまで植木の手入れすらしたことのない私。もちろん、チェーンソーなんて近くで見たことも触ったこともありません。
正直、「研修会参加は無謀かもしれん」と内心思っていました(スタッフの皆様ごめんなさい!)。案の定、第2回の研修会で初めて手にしたチェーンソーの感想は「エンジンがかけにくい」「音がデカイ」「高速回転する刃がコワイ」というネガティブなものばかり。覚悟を決めて作業に臨んでも、焦るばかりでまともに扱うことができず、早くも苦手意識が育ち始めていました。
そんな後向き気分のまま迎えた9/11の研修会でしたが、終了後に私が思ったことといえば、「マイチェーンソーもアリかもな(ニヤリ)」でした。
ほんの半日前までは、チェーンソーを買うなんて有り得な~い!と思っていたはずなのに、自分でも思わずツッコミをいれたくなるような変わりぶりです。
それというのも、今回の研修で、苦手意識がかなり払拭されたからなんです。講師の佐藤さんに前回苦手に感じたことを伝えたうえで、アドバイスや補助を受けながら実践すると、怖さや戸惑いがどんどん薄くなっていくではないですか!
私の場合、技術云々の前に焦ることが問題でした。エンジンがかからなくて焦り、チェーンソーの音に煽られて焦り、その結果、落ち着いて作業できない、といった悪循環にはまりかけていたのです。
佐藤さんの「常にマイペースで。チェーンソーに使われてはダメ」というアドバイスは目からウロコでした。
これは受け口の方向を調整するときや残すツルの幅を決めるときにもいえることで、「急ぐ必要はないのだから、エンジンを止めて何度も確認すればいい。それが失敗も少なくて一番早い」との言葉に地元から参加していた方々も、自分の癖を佐藤さんのアドバイスで修正しながら、慎重かつ楽しそうに作業を進めていらっしゃいました。
それを見ていて、「ああ、なるほどなー」と思ったのです。ノルマがあるわけではないのですから、安全に気を配りながら、仲間たちと楽しく確実に作業することが大切なんだと。
私はというと、佐藤さんをはじめ、同じ班の皆様のおかげで、初の伐倒をなんとか達成しました。この場をお借りして、改めて御礼申し上げます。有難うございました!!!
このように、これまで林業に関わったこともないし、特別体力があるわけでもない私が、皆さんに助けられながらも、2度目のチェーンソーで伐倒できたということは、ほとんどの方がやればできるということだと思います。こうした技術指導の場が広がって、国民みんなで森林管理ができたら、すごく素敵なのではないでしょうか。このふくべの森での研修会は、もしかしたら、その第一歩となるのかもしれません。「ちょっと山で木を切ってくるわ~」そんな一言、みんなで言えたら、いいなあ。
**************************
美濃市内でエコツーリズムに関わる仕事をしている関係もあって、地域の財産のひとつである人工林には興味を持っていました。
とはいえ、これまで植木の手入れすらしたことのない私。もちろん、チェーンソーなんて近くで見たことも触ったこともありません。
正直、「研修会参加は無謀かもしれん」と内心思っていました(スタッフの皆様ごめんなさい!)。案の定、第2回の研修会で初めて手にしたチェーンソーの感想は「エンジンがかけにくい」「音がデカイ」「高速回転する刃がコワイ」というネガティブなものばかり。覚悟を決めて作業に臨んでも、焦るばかりでまともに扱うことができず、早くも苦手意識が育ち始めていました。
そんな後向き気分のまま迎えた9/11の研修会でしたが、終了後に私が思ったことといえば、「マイチェーンソーもアリかもな(ニヤリ)」でした。
ほんの半日前までは、チェーンソーを買うなんて有り得な~い!と思っていたはずなのに、自分でも思わずツッコミをいれたくなるような変わりぶりです。
それというのも、今回の研修で、苦手意識がかなり払拭されたからなんです。講師の佐藤さんに前回苦手に感じたことを伝えたうえで、アドバイスや補助を受けながら実践すると、怖さや戸惑いがどんどん薄くなっていくではないですか!
私の場合、技術云々の前に焦ることが問題でした。エンジンがかからなくて焦り、チェーンソーの音に煽られて焦り、その結果、落ち着いて作業できない、といった悪循環にはまりかけていたのです。
佐藤さんの「常にマイペースで。チェーンソーに使われてはダメ」というアドバイスは目からウロコでした。
これは受け口の方向を調整するときや残すツルの幅を決めるときにもいえることで、「急ぐ必要はないのだから、エンジンを止めて何度も確認すればいい。それが失敗も少なくて一番早い」との言葉に地元から参加していた方々も、自分の癖を佐藤さんのアドバイスで修正しながら、慎重かつ楽しそうに作業を進めていらっしゃいました。
それを見ていて、「ああ、なるほどなー」と思ったのです。ノルマがあるわけではないのですから、安全に気を配りながら、仲間たちと楽しく確実に作業することが大切なんだと。
私はというと、佐藤さんをはじめ、同じ班の皆様のおかげで、初の伐倒をなんとか達成しました。この場をお借りして、改めて御礼申し上げます。有難うございました!!!
このように、これまで林業に関わったこともないし、特別体力があるわけでもない私が、皆さんに助けられながらも、2度目のチェーンソーで伐倒できたということは、ほとんどの方がやればできるということだと思います。こうした技術指導の場が広がって、国民みんなで森林管理ができたら、すごく素敵なのではないでしょうか。このふくべの森での研修会は、もしかしたら、その第一歩となるのかもしれません。「ちょっと山で木を切ってくるわ~」そんな一言、みんなで言えたら、いいなあ。
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