2011年9月28日水曜日

二度目のチェーンソーでほんとうに木が倒せた!

研修会の女性参加者Kさんに、研修会の感想を書いてもらいました。



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美濃市内でエコツーリズムに関わる仕事をしている関係もあって、地域の財産のひとつである人工林には興味を持っていました。
とはいえ、これまで植木の手入れすらしたことのない私。もちろん、チェーンソーなんて近くで見たことも触ったこともありません。
正直、「研修会参加は無謀かもしれん」と内心思っていました(スタッフの皆様ごめんなさい!)。案の定、第2回の研修会で初めて手にしたチェーンソーの感想は「エンジンがかけにくい」「音がデカイ」「高速回転する刃がコワイ」というネガティブなものばかり。覚悟を決めて作業に臨んでも、焦るばかりでまともに扱うことができず、早くも苦手意識が育ち始めていました。

そんな後向き気分のまま迎えた9/11の研修会でしたが、終了後に私が思ったことといえば、「マイチェーンソーもアリかもな(ニヤリ)」でした。
ほんの半日前までは、チェーンソーを買うなんて有り得な~い!と思っていたはずなのに、自分でも思わずツッコミをいれたくなるような変わりぶりです。
それというのも、今回の研修で、苦手意識がかなり払拭されたからなんです。講師の佐藤さんに前回苦手に感じたことを伝えたうえで、アドバイスや補助を受けながら実践すると、怖さや戸惑いがどんどん薄くなっていくではないですか!
私の場合、技術云々の前に焦ることが問題でした。エンジンがかからなくて焦り、チェーンソーの音に煽られて焦り、その結果、落ち着いて作業できない、といった悪循環にはまりかけていたのです。
佐藤さんの「常にマイペースで。チェーンソーに使われてはダメ」というアドバイスは目からウロコでした。
これは受け口の方向を調整するときや残すツルの幅を決めるときにもいえることで、「急ぐ必要はないのだから、エンジンを止めて何度も確認すればいい。それが失敗も少なくて一番早い」との言葉に地元から参加していた方々も、自分の癖を佐藤さんのアドバイスで修正しながら、慎重かつ楽しそうに作業を進めていらっしゃいました。
それを見ていて、「ああ、なるほどなー」と思ったのです。ノルマがあるわけではないのですから、安全に気を配りながら、仲間たちと楽しく確実に作業することが大切なんだと。
私はというと、佐藤さんをはじめ、同じ班の皆様のおかげで、初の伐倒をなんとか達成しました。この場をお借りして、改めて御礼申し上げます。有難うございました!!!

このように、これまで林業に関わったこともないし、特別体力があるわけでもない私が、皆さんに助けられながらも、2度目のチェーンソーで伐倒できたということは、ほとんどの方がやればできるということだと思います。こうした技術指導の場が広がって、国民みんなで森林管理ができたら、すごく素敵なのではないでしょうか。このふくべの森での研修会は、もしかしたら、その第一歩となるのかもしれません。「ちょっと山で木を切ってくるわ~」そんな一言、みんなで言えたら、いいなあ。

2011年9月23日金曜日

第3回研修会ぎふ森林づくりサポートセンターのブログで紹介されました。

第3回研修会の様子が
ぎふ森林(もり)づくりサポートセンターのブログ
http://gifumori.blog55.fc2.com/blog-entry-81.html
で紹介されました。

取材に来てくれたサポセンのスタッフさんに、
「非常に安全に配慮しているし、メリハリがあって、参加者が真剣」
と研修会の雰囲気の感想をいただきました。

2011年9月12日月曜日

9月11日第3回研修会無事終了しました。



【掛り木を処理するためにロープをかける参加者】
9月11日第3回研修会が参加者24名うち片知住民13名で無事終了しました。
前回7月の研修会が雨で順延となり、伐採とチェーンソーの扱いをしっかりした方が良いという観点から、今回は「伐倒&チェーンソーの扱い」の内容で行いました。
8時半の開始の前から集会場の前で講師の周りに人垣ができ、早くも講習は熱を帯びていました。
参加者が自前のチェーンソーを持ってきて、「調子が悪い。なぜ?」と講師に指導を仰いでいるのでした。
午前中は集会場で実際にチェーンソーを見ながらチェーンソーの扱いを学びました。
チェーンソーを解体していく手元に参加者は身を乗り出して注目していました。


【チェーンソー講習に聞き入る参加者】

座学を1時間ほどで終え、現場に到着すると、恒例の準備体操に加えて、危険予知活動実践として、考えられる危険を挙げてから現場に入りました。

研修会現場に前回はなかった作業道が付きました。http://sagyoudou.blogspot.com/
その作業道を歩いて現場に到着すると、「ん?前回作業したのはここだったか?」と参加者の顔にハテナマーク。
しかし、「道を空けただけで明るくなったなぁ」と「ずいぶん楽に現場に行けるようになった」と感慨ももれていました。

【開設したばかりの作業道の側で伐倒する参加者】

前回の伐倒は講師が行うデモのみでしたが、今回は参加者全員が伐倒を行いました。
3班に分かれ、デモ通りに事前にロープをかけ、伐倒方向を確認して、周囲の安全確認をして、他の班にも声を掛けてから伐倒となりました。
講習の目的が、効率重視の作業ではなく、素人でも安全に山仕事ができることなので、「安全」を十分に意識しながら行いました。
手間だと思われがちなロープ掛けも、結果的には掛り木を最小限に抑えられるため、効率も良くなります。

お昼は山で各々食べました。
昼食後はお待ちかねのチェーンソーの目立て講習会です。
「チェーンソービフォアアフター」として参加者の持って来たチェーンソーを、研ぐ前と研ぐ後でそれぞれ切ってみて切れ味の違いを確認しました。

その後は午前中の続きで伐倒を行いましたが、
最後にローププラーという牽引具を使って倒しました。
参加者はローププラーの使い方に四苦八苦していましたが、代わる代わる協力して牽引すると、連帯感が生まれ、山仕事の楽しみも増します。
急斜面を歩いてくるだけで精一杯の参加者も中にはいますが、
この講習会はできるかどうかを競うものではありません。
参加者が協力すれば楽しく山仕事ができることを実感してもらえばいいと杣の杜学舎では考えています。

研修会もあと2回となりました。
次回は11月27日、いよいよ搬出と薪づくり。
山から木が出てきて、利用可能な薪になる爽快さが実感できればと思います。
最終会は1月末頃に予定しています。
現場は雪ですが、冬の間に森の利活用を皆で話し合い、春から研修会参加者と共に動きだせればと期待しています。