2011年12月7日水曜日

第4回研修会無事終了しました。次回(最終回)は1月29日です。

第4回研修会、参加者25人(地元住民6割)の参加で無事終了しました。
今回は山から木を出して利用する具体例ということで、午前中に林内作業車(やまびこ)での搬出、午後に土場での薪割りを行いました。
山では初雪がとっくに降りましたが、当日は好天に恵まれ、寒い寒いといいながらも、焚火の前での作業に皆汗を流しました。

午前中は、林内作業車を扱う班とロープウィンチを扱う班の2班に分かれ交代で作業しました。
林内作業車「やまびこ」くんでの搬出
稲垣式ロープウィンチの架線講習






























林内作業車を扱う班は、まず、チルホールとワイヤーや滑車を使ってスギの大木を倒すところからです。
滑車やチルホールのセッティングも参加者が積極的に動いて行っていました。
いかに安全に伐採をするかという基本形で、講師が受け口を開け、参加者が追い口を伐りました。
前回伐ったヒノキよりも太く、正確に追い口を開けるのは至難の業でした。
樹高も高いため、倒れると迫力があり、上手く倒れると参加者からはため息が上がりました。
その後、玉切り・枝払いも参加者が行い、交代で一連の流れを経験しました。
チェーンソーの扱いにもずいぶん慣れ、お互いの批評をする場面も見られました。
4mに玉切りした材は末口で24cmほどもあり大きいものでした。
それを林内作業車のウィンチをリモコンで操作しながら作業道まで運び上げました。
参加者は初めて見る作業な上、簡単に材が積まれてしまったので拍子抜けしたようでした。
また、機械の面白さから、次々とやってみたいと交代の順を待っていました。



ロープウィンチを扱う班は1班がロープのセッティングを行い、もう1班はロープの回収作業を行いました。
参加者はロープに釣られて4mの材が軽々と出てくるのを面白そうに見ていました。
ロープの扱いもワイヤーよりも簡単なため、参加者が苦もなく行っていました。
荷物運びや片付けなども参加者もスタッフも垣根なく積極的に行い、前回までの3回を経て、参加者同士の距離もずいぶん近づき、信頼感が増したように感じました。


お昼休みは土場の焚火のまわりでそれぞれ食べましたが、チェーンソー製材の準備が出来てくると、参加者は休みもそこそこに製材機の前に集合してしまい、予定よりも早く午後からの作業が始まりました。
午後は、薪割り機と斧(ヨキ)での薪割り、チェーンソーでの製材、丸太椅子づくりの予定で、それぞれが好きなところで作業する形式をとりました。
見ているだけでもOKという形式でしたが、誰もがそれぞれの場所で率先して作業を行い、写真の通りの薪の山、丸太ベンチができあがりました。

薪は地域の神社の祭りで使うということで、神社に持って帰り、あまりは地元のストーブユーザーに提供されました。

ベンチは現地の森林散策の休憩場ということで、土場に設置されています。
今回は前回にも増して参加者の顔が活き活きしており、山に転がしたままにせずに利用できる形にする楽しさや充実感が高揚した雰囲気にも表れていました。


次回は現場が雪にとざされるため、集会場で話合いを行います。
話し合いのネタは、山を有効に利用・活用していく方法です。
杣の杜からも話題を提供しますが、参加者からもアイデアをまとめて発表してもらいます。
しいたけのほだ木の販売や、集落の支障木を伐採したい、作業班を作って間伐をしたいなど様々な知恵を出し合って、アイデアと方向性を共有し、
春からは研修会ではなく、自分たちで自由に動きだせるようにします。
地元はもちろんですが、研修会に参加した地域住民とも協力して動きだせるように、意見を出し合います。
次回は1月29日(日)、大勢参加してもらえればありがたいです。

2011年9月28日水曜日

二度目のチェーンソーでほんとうに木が倒せた!

研修会の女性参加者Kさんに、研修会の感想を書いてもらいました。



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美濃市内でエコツーリズムに関わる仕事をしている関係もあって、地域の財産のひとつである人工林には興味を持っていました。
とはいえ、これまで植木の手入れすらしたことのない私。もちろん、チェーンソーなんて近くで見たことも触ったこともありません。
正直、「研修会参加は無謀かもしれん」と内心思っていました(スタッフの皆様ごめんなさい!)。案の定、第2回の研修会で初めて手にしたチェーンソーの感想は「エンジンがかけにくい」「音がデカイ」「高速回転する刃がコワイ」というネガティブなものばかり。覚悟を決めて作業に臨んでも、焦るばかりでまともに扱うことができず、早くも苦手意識が育ち始めていました。

そんな後向き気分のまま迎えた9/11の研修会でしたが、終了後に私が思ったことといえば、「マイチェーンソーもアリかもな(ニヤリ)」でした。
ほんの半日前までは、チェーンソーを買うなんて有り得な~い!と思っていたはずなのに、自分でも思わずツッコミをいれたくなるような変わりぶりです。
それというのも、今回の研修で、苦手意識がかなり払拭されたからなんです。講師の佐藤さんに前回苦手に感じたことを伝えたうえで、アドバイスや補助を受けながら実践すると、怖さや戸惑いがどんどん薄くなっていくではないですか!
私の場合、技術云々の前に焦ることが問題でした。エンジンがかからなくて焦り、チェーンソーの音に煽られて焦り、その結果、落ち着いて作業できない、といった悪循環にはまりかけていたのです。
佐藤さんの「常にマイペースで。チェーンソーに使われてはダメ」というアドバイスは目からウロコでした。
これは受け口の方向を調整するときや残すツルの幅を決めるときにもいえることで、「急ぐ必要はないのだから、エンジンを止めて何度も確認すればいい。それが失敗も少なくて一番早い」との言葉に地元から参加していた方々も、自分の癖を佐藤さんのアドバイスで修正しながら、慎重かつ楽しそうに作業を進めていらっしゃいました。
それを見ていて、「ああ、なるほどなー」と思ったのです。ノルマがあるわけではないのですから、安全に気を配りながら、仲間たちと楽しく確実に作業することが大切なんだと。
私はというと、佐藤さんをはじめ、同じ班の皆様のおかげで、初の伐倒をなんとか達成しました。この場をお借りして、改めて御礼申し上げます。有難うございました!!!

このように、これまで林業に関わったこともないし、特別体力があるわけでもない私が、皆さんに助けられながらも、2度目のチェーンソーで伐倒できたということは、ほとんどの方がやればできるということだと思います。こうした技術指導の場が広がって、国民みんなで森林管理ができたら、すごく素敵なのではないでしょうか。このふくべの森での研修会は、もしかしたら、その第一歩となるのかもしれません。「ちょっと山で木を切ってくるわ~」そんな一言、みんなで言えたら、いいなあ。

2011年9月23日金曜日

第3回研修会ぎふ森林づくりサポートセンターのブログで紹介されました。

第3回研修会の様子が
ぎふ森林(もり)づくりサポートセンターのブログ
http://gifumori.blog55.fc2.com/blog-entry-81.html
で紹介されました。

取材に来てくれたサポセンのスタッフさんに、
「非常に安全に配慮しているし、メリハリがあって、参加者が真剣」
と研修会の雰囲気の感想をいただきました。

2011年9月12日月曜日

9月11日第3回研修会無事終了しました。



【掛り木を処理するためにロープをかける参加者】
9月11日第3回研修会が参加者24名うち片知住民13名で無事終了しました。
前回7月の研修会が雨で順延となり、伐採とチェーンソーの扱いをしっかりした方が良いという観点から、今回は「伐倒&チェーンソーの扱い」の内容で行いました。
8時半の開始の前から集会場の前で講師の周りに人垣ができ、早くも講習は熱を帯びていました。
参加者が自前のチェーンソーを持ってきて、「調子が悪い。なぜ?」と講師に指導を仰いでいるのでした。
午前中は集会場で実際にチェーンソーを見ながらチェーンソーの扱いを学びました。
チェーンソーを解体していく手元に参加者は身を乗り出して注目していました。


【チェーンソー講習に聞き入る参加者】

座学を1時間ほどで終え、現場に到着すると、恒例の準備体操に加えて、危険予知活動実践として、考えられる危険を挙げてから現場に入りました。

研修会現場に前回はなかった作業道が付きました。http://sagyoudou.blogspot.com/
その作業道を歩いて現場に到着すると、「ん?前回作業したのはここだったか?」と参加者の顔にハテナマーク。
しかし、「道を空けただけで明るくなったなぁ」と「ずいぶん楽に現場に行けるようになった」と感慨ももれていました。

【開設したばかりの作業道の側で伐倒する参加者】

前回の伐倒は講師が行うデモのみでしたが、今回は参加者全員が伐倒を行いました。
3班に分かれ、デモ通りに事前にロープをかけ、伐倒方向を確認して、周囲の安全確認をして、他の班にも声を掛けてから伐倒となりました。
講習の目的が、効率重視の作業ではなく、素人でも安全に山仕事ができることなので、「安全」を十分に意識しながら行いました。
手間だと思われがちなロープ掛けも、結果的には掛り木を最小限に抑えられるため、効率も良くなります。

お昼は山で各々食べました。
昼食後はお待ちかねのチェーンソーの目立て講習会です。
「チェーンソービフォアアフター」として参加者の持って来たチェーンソーを、研ぐ前と研ぐ後でそれぞれ切ってみて切れ味の違いを確認しました。

その後は午前中の続きで伐倒を行いましたが、
最後にローププラーという牽引具を使って倒しました。
参加者はローププラーの使い方に四苦八苦していましたが、代わる代わる協力して牽引すると、連帯感が生まれ、山仕事の楽しみも増します。
急斜面を歩いてくるだけで精一杯の参加者も中にはいますが、
この講習会はできるかどうかを競うものではありません。
参加者が協力すれば楽しく山仕事ができることを実感してもらえばいいと杣の杜学舎では考えています。

研修会もあと2回となりました。
次回は11月27日、いよいよ搬出と薪づくり。
山から木が出てきて、利用可能な薪になる爽快さが実感できればと思います。
最終会は1月末頃に予定しています。
現場は雪ですが、冬の間に森の利活用を皆で話し合い、春から研修会参加者と共に動きだせればと期待しています。

2011年7月4日月曜日

第2回研修会無事終了しました。


7月3日
第2回研修会「選木・チェーンソー講習・伐倒」
参加者24名、サポーター11名で
無事終了しました。

朝8時半に集会場に集合し、
鈴木代表から第1回研修会「森の健康診断」の診断結果を踏まえた選木の意味と方法について30分ほど説明がありました。

9時半には現地に移動し、
山作業の服装や注意事項について講師の服装などを見ながら説明があり、
10時半には班に分かれて平らな場所での玉切りを行いました。
地元の参加者は何度かチェーンソーを使ったことがある人が大半でしたが
そのレベルは様々でした。
細かい点まで講師がマンツーマンで指摘し、全員が玉切りを体験しました。

その後、前回調査した付近まで山を登っていき、選木の実習が行われました。
木の1本1本をじっくりみながら目標林型を想像すると座学のみでは得られない理解が得られたようでした。

自己紹介などをしつつ山の中でお弁当を広げ、気持ちのよい昼食となりました。
講師の目立ての見学をお昼休みに行いましたが、
参加者はほぼ全員集まり、講師の手元に集中しました。
目立ては次回の課題ですが、「あーだこーだ」と議論はおさまらず、関心の高さがよくわかりました。

午後、選木が終わり、伐倒木を決めると、
講師による伐倒のデモンストレーションが行われました。
2本とも倒す前にロープを掛け、参加者が引っ張って倒しました。

この研修会の目的は作業効率を追うことではありません。
「誰でも楽しくできる」「少し知ればもっと楽しい」がキーワードです。
ロープや安全器具など使えるものは実際に使いこなして、誰もが安全に楽しく作業ができるように実習ではすべてロープをかけておいて倒すことにしています。
また、皆でロープを引っ張ると連帯感がわきます。
「よいせ、よいせ」と掛け声をかけながらリズムよく引くと、混んでいたヒノキの樹冠が少しづつ開き、狙った場所へ勢いよく倒れ、「やったー」と歓声があがりました。

その後は、倒した木を使って受け口をつくる練習をしました。
午前中に初めてチェーンソーを握った人も、
急傾斜地に立ち、講師の指導をうけながら何個も受け口をあけました。
受け口をあけている間にも皆がはやし立てる光景も見られ、参加者の仲の良さがうかがわれました。

午後から雨模様という予報でしたが、作業中は曇りで天気にも恵まれました。

女性や60代の参加者もおり、また装備もさまざまで
足が痛くなったり疲れて休む人もいましたが
それでも今後も参加したいという意欲と熱気が感じられました。

第3回~4回は搬出や薪づくりとさらに体力の要求される内容となりますが、
すべてを1人でこなさなければならないわけではありません。
必ずチェーンソーを使わなければいけないわけでもありません。
「自分のできることをする」「皆でできることをする」ことが大事だと思います。
会を経るごとに参加者どおしの協力が進み絆が深まることを期待しています。

2011年6月7日火曜日

お隣のはなえさんの話



お隣のはなえさんは80代(後半だったかな?)。
なんでも知っている。
はなちゃんがデイサービスに行く日以外はお昼前の1時間ほど近所の70代~80代の有閑マダムたちがはなちゃんちでお茶をする。
はなちゃんが来い来いと言ってくれるので私も時間がある日は子供を連れて参加する。
以前お茶をいただいたし、家の周りでお茶の木をたくさん見たので
お茶の作り方を聞いてみた。
するとその週の土曜日にはなちゃんがお茶を一緒に作ってくれた。

写真ははなちゃんが「クド」をつかって火を起こしてくれている様子。
この上に鉄の鍋をのせてお茶を煎る。
煎ったお茶を手で揉んで、むしろの上に1日干しておくとお茶の完成。
後は飲む前にもう一度煎る。

家のガスレンジとフライパンで煎ってもいいし
電子レンジで乾燥させてもいいんだけどな~
と思いつつ、はなちゃんの手際があまりにもよかったし
道具が面白かったので、昔ながらの方法で。

はなちゃんは家の裏からスギの葉っぱを採ってきて
腐って放置していた杭をとってきて
竹筒があるといいんだけどな~といいながらさっさと火を起こしてくれた。
そう、全部タダだ。電気代はかかってない。
それに時間もすぐだった。
「クド」はそのまま置いておけば良いし、天気のいい日に干せば放置しておいていい。
昔はこれを1年分採った。
売ってもいたらしい。

ほんとうに先の芽だけを採ったから
新茶のとても優しいさわやかな味がする。
紅茶にしてみようと思って発酵させているのだけどどうもうまくいかないな~
今日はサンショウの葉っぱもお茶にしてみた。
これは何かにブレンドするといいみたいだ。
買ってくればすむけれど、身の回りのものを加工するっておもしろいなぁ。


 

2011年6月6日月曜日

第1回研修会「森の健康診断」無事終了しました。

第1回研修会「森の健康診断」が無事終了しました。


【森の健康診断⇒http://mori-gis.org/modules/pico2/index.php?content_id=12
参加者33人、うち片知在住者22人でした。
「ここまで地元率が高いのは珍しい」と講師の稲垣さんがおっしゃっていました。
・地元のことだから
・役だから
と参加した人も多かったようではじめは緊張した雰囲気でしたが、10分ほどかけて山を登り、山の斜面に立つともう帰れないぞと覚悟が決まり、もともと顔見知りの面々、作業が進むにつれて協力しあう雰囲気が生まれました。
午後には皆が積極的に役割をかってでて、子供のように楽しそうな声が遠くまで聞こえていました。忙しい中でしっかり山に入る一日は参加者みなにとって貴重な体験になったようです。

「人影の見える山造り」をめざすこの「水源の森」プロジェクトに光が射した感がありました。
人「影」どころか、人波に揉まれて薪をつんだり植林した経験のある世代にとっては懐かしさもあったのではないでしょうか。
今後も皆で山に入って一緒に汗を流すという経験をこの研修会でつくっていければと思います。
診断結果は以下の通りです。


午前中の診断は、今年間伐を進めている片知区に返還された50年生のヒノキ林です。
一度間伐がされている箇所ですが、相対幹距比は<過密>でした。間伐後のものは昨年森林文化アカデミーの学生の研修で間伐を行った箇所です。
午後には向かい側の美濃市有林に入りました。こちらも50年生のヒノキで一度以上間伐が行われていますが、<過密>の値がでました。
どちらも枯損木が見られ、1.3m以上の下層樹種は数種類(数本)しかみられず、早めに間伐を行い適正値にもっていくことが望まれるという結果がでました。


次回は7月3日です。
今回調査した箇所での保残木マーク法による選木⇒伐採です。
チェーンソーの講習も行います。


今回の研修の様子↓

2011年6月3日金曜日

板山よもやま話01

おとなりのおじさんは木を出したことがあるという。
その木でお風呂を作ったらしい。
何十年前の話だろう。

茶のみ仲間のおじさんの家は自分の山の木で建てている。
川の向こうの急斜面を指さして、
昔はケヤキがたくさんあった。うちの桁は尺上のケヤキだという。
今その山にはヒノキがびっしりと植えてある。

斜面を転げ落して木挽きさんが挽いた。
こんな大きな木があったと腕で大きく囲む。

分収契約したときには、家族総出で植えに行った。
家族が多ければいいお金になった。
伐ったお金で保育園も小学校も建てた。

みな昔の話はする。
みなの中に山を取り戻すにはどうすればいいんだろう。
昔は山に人がたくさんいた。
人がいない山は怖い。
しーんとした中に一人では居れない。
だから山に入らなくなったと隣のおじさんは言った。

だから今道をつけているんです。と私は言った。
おじさんは渋い顔をして帰って行った。
みなの中に山を取り戻すには・・・・。
と私は考える。

おじさんは梅の木はとても大事にしている。
たくさんなる実をきれいに採ってみなにおすそわけするという。
茶のみ仲間のおじさんは連れ立って山に山菜を取りに行く。
隣のおばあちゃんは山の道が荒れてわさびが取りに行けなくなったことを残念がっている。
家の周りにはタラの芽、山椒、わさび、ふき、ユキノシタ等々立派に実っている。
山の主のおじさんにわらびやこごみやよもぎを採りに連れて行ってもらった。
シキミや松の生える場所はみなが知っている。
あけびのツルが美味しいことを教えてもらった。みなはもう食べないという。
リョウブは食べれるぞ!とあるおじさんが言う。おじさんは今は食べないのに。
食べれる葉っぱや草の話はみな大好きだ。
こうやったら食べれるというのをみなが教えてくれる。

みなの中から山がなくなったわけではない。
たぶん昔から山とはそういうものだった。
生活と直結していたものだった。
木材を使わなくなっても、薪がいらなくなっても、人の生活から山がいらなくなったわけではない。
山を取り戻すと考えるから難しい。
みなに必要な山をみつけていけるんじゃないか。
それはたぶん無限にある。

2011年5月26日木曜日

『ふくべの森の勉強会』無事終了しました。


5月22日に開催した『ふくべの森の勉強会』は参加者86名で
板山集会場をいっぱいにし、無事終了しました。
スタッフの皆様ご協力ありがとうございました。
雨の中参加してくださった皆様もありがとうございました。

なにより講師の先生方の講演が素晴らしかったです。
講演はビデオとICレコーダーで撮ってあります。
代表の鈴木 曰く「2度見たけど早送りできんかった」
ということです。
講演が難しかったわけではなく、中身の濃いお話でした。

午後からの現場見学会は予報に反して雨が上がり、
バスから降りて見学することができました。

結局参加者の熱気により時間を押して終了しました。
現地見学会は、
杣の杜学舎が小規模作業道開設と保残木マーク法で間伐を行っている林分と
業者が大規模作業道と小面積皆伐を行っている林分(両方財産区有)とを見学しました。
その規模の対比が参加者にも面白く受け止められていたようでした。

今後は、6月5日から年間を通して森林利用を実践していく研修会が始まります。
まだ参加募集中です。研修会日程はこちら
地元の次世代の若者や女性が参加してくれると面白いと思っているのですが。。。

勉強会の様子写真はこちらから見られます。

勉強会の詳細についてはまた随時報告します。
当日配布の資料や撮影ビデオを見たいという方は杣の杜学舎にご連絡ください。

2011年4月22日金曜日

小倉公園に樹上伐採現る!

       
2月、美濃市小倉公園内の木の伐採が行われました。
杣の杜学舎が長年関わってきた公園整備の集大成です。
現場には滝が2つあり、風光明媚な場所です。
が、長年の放置により木がうっそうと茂り、滝も見えなくなっていました。
今回行ったのは枯れはじめた木や伸びきった枝を切る作業でした。
大きな石碑や池があり、15㍍以上もあり枝も広がる木を倒すスペースはありません。

そこで「樹上伐採」請負人、「恵風舎」澤田氏とkikkoring稲垣氏の登場です。
恵風舎HP↓
http://keifusha.web.fc2.com/index.html



幹の先の方でチェーンソーの切り子が飛びます。
特殊ロープを伝って伐採された幹の一部が地上にゆっくりと降りてきます。
上では小さく見えていた幹も地上に降ろされると
持ち上げるのは一苦労の大きなものです。
樹上伐採は特殊技術ではありますが、地上での伐採技術が確かでないとできません。
また樹上の技術はもちろんですが、地上でロープを操作する人の技術も確かでないと危険です。
総合的な技術とチームワーク
2つが揃った仕事は安心感があり見ていて爽快でした。

伐採されたカシなどの樹木は薪として利用され新たな命を与えられます。
景観を美しくということと木の生命を最大限に活かすこと

伐採技術者の腕にかかっています。

伐採状況写真は↓
https://picasaweb.google.com/115977032222184661790/rzzWqC#

2011年4月15日金曜日

「地元学からの出発」
結城登美雄さんの名著。
地域の再生とは「家族の場」の再生であるという視点や、
地域再生の手法として、当たり前にあることを探す。という視点がつらぬかれており
文章も読みやすく著者の活動例が詳しくかかれており、
あたたかくてわかりやすい。
「よい地域」であるための7つの条件
1、よい仕事の場をつくること
2、よい居住環境をつくること
3、よい文化をつくり共有すること
4、よい学びの場をつくること
5、よい仲間がいること
6、よい自然と風土を大切にすること
7、よい行政があること

伝統の布を織って町に売りに来ているメキシコの先住民が、
取材者の「仕事はおもしろい?」という問いに答えて言う。
「おもしろいわ。仕事ってそういうものでしょう。」
その言葉にはっとする。

「仕事は生きていくために絶対しなければならない労働。」
「稼ぐためには嫌なこともしなければいけない。」
という資本主義のルールともいえるものを私も完全に否定はできない。
「お金はちょっとでいいよ」とは私ははっきりとは言えない。
子供1人大学を出すのに1千万近くかかる時代だ。

でも、この先住民のように、「仕事はおもしろいものでしょう」といえる感覚を忘れてしまうと、
人の痛みに鈍感になって、本来必要な仕事から遠ざかってしまうような気がする。
仕事の喜び、生活の喜び、人生の喜びを再確認する。
それが地域の再生なんだろうと思う。

2011年2月10日木曜日

産まれたて。

新しくなったブログ第1号でごあいさつ申し上げます。
杣の杜 学舎スタッフの寺田菜穂子です。

おかげさまにて昨年の11月4日に第1子を出産しました。
名前は「悠樹(はるき)」にしました。
たぶんこれから、もっと生きにくく厳しくなる世の中を
自分を信じてたくましく大らかに生きてほしい
という気持ちで名づけました。

新人母やっとこさ4ヶ月目に入り、
体力もだいぶ回復し、子供の生活リズムもわかってきて
子育てが楽しくなってきました。
子どもって産まれたては本当に何にもできなさすぎてびっくりしました。
ゲップすら自分でだせないなんて!

最近は胸の前で手を握るのが悠樹の流行りです。
それも一生懸命集中して手を前に持ってこないとできない。
そもそも手が短い。。。
一生懸命やろうとして失敗して脱力しての繰り返しです。

私は1年のブランクがあり、「山の中を歩き回りたい、木伐りたい」と焦る気持ちと同時に
子どもの成長を見逃したくないという気持ちもあります。
初めて笑った日
初めて話した日
初めておもちゃを掴んだ日
なぜこんなに嬉しい気持ちにさせてくれるのでしょう。

いつから本格的に仕事復帰をするか
そしていつ第2子をつくるのか揺れているところです。


それでは杣の杜 学舎のスタッフの様子をぼちぼちとブログ更新しますので
どうぞ手を休めて、お楽しみください。
そしてお気軽にご意見ご感想ください。